こんばんは、シロツグです。
突然ですが、
お子さんがいる方、ママさん、パパさん。
お子さん、洗車機を怖がったりしませんか?
車を洗車機に入れて洗車が始まったとき、車内でメチャクチャ大泣きしてませんか?
自分は幼いころ、メチャクチャ泣いてました。
「んぐぁぁぁぁ~!!!泣」って
なぜそんなに泣くのかって?
怖かったから!!!です。
今回はそんなお話。
私が、洗車機を初めて経験したのは6才くらいだった。
暖かい風と共に花の香が漂う春の休日、
仮面ライダーもレンジャーものの特撮も見終えて、おもちゃで遊んでいると
母の声が聞こえた。
「シロツグ、買い物行くよー!」
おもちゃを片付けて、母と買い物に行くことになった。
当時、母は白いセダンに乗っていた。
座席の窓の位置が少し低く、当時の私は後部座席の窓から次々と流れるお店の看板を見るのが好きだった。
看板を見つけては「じゃすこ!」、「おーとばっくす!」、「いえろーはっと!!」と覚えたお店を読み上げ、母もそれを聞いて「たくさん覚えたね~!」と楽し気にしていた。
買い物が終わり、家に帰ろうと車を走らせていると母が言った。
「あ、ガソリンが少ない、、ちょっとガソリンスタンド寄ってくねー。」
私は「う~ん!」とだけ言って車の中でぼーっとしていた。
独特な変わったにおいがする場所、当時の私にとってガソリンスタンドはそんな認識だった。
悲劇の始まりである。
ガソリンが入れ終わり、ガソリンスタンドの店員さんが運転席の窓まで来る。
母は店員さんにお金を払って車を走らせる。
車が向かった先は、機械仕掛けの短いトンネルのような、車がスッポリ入りそうな、そんなヤツの手前。(洗車機との初めての出会い)
母は車を止めると言った。
「ちょっとまっててね、すぐ終わるから。」
私は「うん。」とだけ言って、フロントガラスの向こうを見ていた。
すると、その機械仕掛けのトンネルが少しずつ車を覆うように迫ってくるのがわかった。
まだ、怖くなかった。
機械仕掛けのトンネルは車に水をかけ始めた。
そして、なにやらよくわからない黒いモサモサが上から降りてきた。
嫌な予感がした、何かわからないけど、嫌な予感。
そんな感覚がありながらも、ジッと見つめていた。
すると黒いモサモサは急に回転し始め、車に迫ってくるではないか!!
「バタバタバタッ!!!ドドドドドドッ!!!」
黒いモサモサはすごい音を立てて車を飲み込んでいく!!
視界は暗くなり、轟音だけが響き続ける。
「んあ゛ぁぁぁぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛あ゛~!!(´;ω;`)」
終わりだ、このまま黒いモサモサに車ごと襲われてどうにかなってしまう。
「んぐッ、んあ゛ぁ゛~(´;ω;`)」
母親は「え!?何!?どうしたの!!?、、、大丈夫だよ!!車を洗ってるんだよ!怖くないよ!!」と言っていたようだが、
その時の私はそれどころではない!
怖すぎて母の言葉に耳を傾ける暇すらないのだ。
泣きながらモサモサを見ないように下を向いていると、音が大きくなっているのが分かった。
「バタバタッ!バタバタッ!!バタBタBTバタバTバタBッ!!!」
怖いながらも、チラッと顔を上げると
後部座席の窓にまで黒いモサモサが迫っているではないか!!!
私の泣き声というか、叫びの音量がさらに増す。
「んあ゛ぁぁぁぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛あ゛~、、ぅ゛~、う~ッ、うんあぁぁぁぁあ”あ”!!(´;ω;`)」
今にも窓を突き破り、黒いモサモサは私を襲おうとしている!!!!
もう、ダメだ!!(´;ω;`)
そう思いながら、泣き続けた。
しばらくすると、バタバタという音はなくなり、黒いモサモサがいなくなっていることに気が付いた。
あぁ、、、、助かったのか、、?というか、自分が無事であるのか?という疑問を持ちつつフロントガラスの方を見ていた。
すると今度は、長い板のようなものが上から降りてきた。
「ブォォォォー、、」
エアーブロワである。車についた水を吹き払う装置だ。
私は、
「こいつも黒いモサモサの仲間なのか!?!?(´;ω;`)」
と思っていたが、こいつは音だけを立てるだけで襲わないやつだとすぐに分かった。(何にも襲われてないんだけどね笑)
洗車が終わると母が「大丈夫!大丈夫だからね!汗」と言いながら洗車機から車を出す。
車が停車位置に着くと、ガソリンスタンドの店員さんが車の拭き上げをしていた。
店員さんを車内から見ながら、
「フゥーッ(´;ω;`)、フゥー、、、んぐッ、フゥー、、」
泣き叫び後の何とも言えない呼吸をしていた。
「助かった。生きている、、、でも、次はわからない。次にあのモサモサに襲われたら、、、」
そう思った。
当時の私はこの経験をなんと表現したらいいのかわからなかったけど、今の私がこの経験や恐怖を表現するならば、
「九死に一生を得た」
そんな感覚だと思う。
それぐらい怖かった。
もし、お子さんが洗車機で大泣きしていたらこんな感覚なのかもしれません。
小学生高学年くらいになるとこの恐怖もなくなりました。
以上です。